| MurMur Worldは音を発する物体が点在するVRML3次元音楽空間で、ユーザの移動や動作に応じて全体の音響が変化します。アイランドでは散策と共に豊潤な自然音を浴び、クラブへ移ればリズムやフレーズの万華鏡と戯れることができます。これは音楽の新たな聴取であり、演奏と創作、そして配布へと連なります。 MurMur Worldはソニー・ミュージック・エンタテイメント主催、第５回デジタル・エンタテイメント・プログラムのVRML部門でDEP AWARDを受賞しました。 |
| 推奨環境をご利用の方は、上のイメージ図のいずれかをクリックすることでMurMur Worldに入ることができます。 |
| MurMur Worldはローカルディスクにダウンロードした後に、推奨環境でお楽しみいただくこともできます。MurMur Worldのデータ量は膨大ですので、高速なネットワーク接続ではない方は、こちらの方法をお薦めします。 |
| MurMur WorldはVRMLによる空間的な音楽環境の作品です。MurMur Worldは仮想ではあるが一定の物理的な法則、すなわち奇妙だが違和感のない程度に合理的な法則に基づいた音楽空間を創出します。音楽を空間として表現することにより、音楽は視覚的で具体的な存在となり、手で触れて操作したり、移動することによって聴きかたを変えることができます。つまりMurMur Worldにおいて、新しい作曲方法、新しい演奏方法、新しい聴取方法が生まれ、ひいては音楽パッケージの新しい提供方法をもたらすことを目指しています。 |
| MurMur Worldは「アイランド」と「クラブ」という２つの世界から成っています。 アイランドでは、ひとつの島の中を散策しながら自然音を楽しむことができます。川に近づけば、せせらぎの音が聞こえ、海辺では潮騒の音が聞こえます。森へ行けば鳥がさえずっていますが、何羽かの鳥は島の中を飛び回っています。草原では虫が鳴き、池では蛙が鳴いています。山に登れば（そして視線を下げれば）島の様子を見回すことができます。ここでは、島の中を歩いて、自然の音に耳を傾けることが目的です。ひとつひとつの音だけを聞くこともできますし、適切な場所では２つ以上の音のブレンドを楽しむこともできます。つまり、ユーザは移動することによって、音の聴きかたを選ぶことができるわけです。また、海や川へ入ることもできます。そして川の上流にある洞窟にあるオブジェクトをクリックすればクラブへと移動します。 クラブは、ドーム状の建物の中でリズミックな音楽を聴き、演奏に参加する空間です。ドーム内には、中央上部の回転するスピーカからドラムビートが流れています。その周囲にある８つの球体はビートの選択スイッチとなっており、いずれかをクリックすることでビートを切り替えることができます。同じ球体を、もう一度クリックすればドラムビートを止めることになります。また、リフを鳴らすスピーカがドーム内を周回しています。このスピーカが近づけば、リフが聞こえてきますので、ドラムビートとリフのミックスを聴くことができます。三角形のアーチをくぐると、ドラムのフィルインが鳴ります。タイミング良くアーチをくぐって行くことによって、リズムに合わせた演奏ができます。さらに、ドーム内にある、いくつかのオブジェクトは、クリックすることによってフレーズやボイスなど様々な音が鳴るようになっています。このようなオブジェクトも、タイミング良く叩くことによって演奏に参加することができます。また、床面の漏斗状の窪みに落ちると、その中には一種の発射装置が仕掛けられているので、ユーザは空中に投げ出されて、短時間の空中飛行を楽しむことができます。この時、ユーザが空中のオブジェクトに接触すると、そのオブジェクトを鳴らすことになります。このようにクラブでは、ユーザやスピーカの移動によってビートとリフのミックスが変わるとともに、ユーザのアクションによって様々な音を鳴らして演奏することができるようになっています。マルチユーザ空間では、クラブにいる人々によってセッションを行うこともできます。なお、ドームの出口にあるオブジェクトをクリックすればアイランドに戻ります。 |
VRMLおよびJAVA実行環境 上記と同程度の環境で実行されることをお薦めします。
VRML実行環境としては、Community Place Browserを推奨します。 |
神成淳司：コンセプト、プログラミング 若林輝明：モデリング 福島暁子：モデリング 宮脇拓也：サウンド |