参加アーティスト(イベント順)


photo : Léa Crespi

ピエール・アンリ | Pierre Henry

ピエール・アンリは1927年12月9日パリ生まれ。7歳から音楽を学ぶ。
1944年オリヴィエ・メシアンに導かれ作曲を始め、未来の音楽のことを考えるようになる。ピエール・シェフェールとの出会いは彼の創作活動にとって決定的だった。現在では一般的となっている、[新しい]作曲技法を編み出したが、この音楽[電子音響音楽]に当初誰も予想しなかった息吹と夢を絶えず吹き込みながら、あらゆる世代のあらゆる聴衆に訴えかけ続ける、巨大で多様な作品群を作り上げて来た。彼はまた、最も有名なジャズミュージシャンの持っているような、すぐに彼のものとわかる個性的な「音」を生み出した。宇宙的規模の一大世界を構築し、その真実世界においては、古代的なものと神話的なものが親しいものと隣接し、驚愕すべきものを歌い、私たちの時代の希望と強迫観念を歌うのである。
(ミシェル・シオン『ピエール・アンリ』(ファイヤール社、2003年)より)
※ピーエル・アンリさんは当日来日されません。予めご了承ください。

ピエール・アンリさんからのメッセージ動画


https://youtu.be/LMIiQxPe6JE

檜垣智也 | Tomonari Higaki

作曲家/アクースモニウムの演奏家。電子音楽の演奏ツールであるアクースモニウムで自作を含め約500作品を上演。INA-GRM(国立視聴覚研究所音楽研究グループ、仏)、ZKM(カールスルーエ・メディア・アート・センター、独)、フュチュラ(国際電子音響芸術祭、仏)、ハーバード大学(米)、モテュス(仏)など世界中の装置を演奏。近年映画上映にも取り組み、ジャン=リュック・ゴダール、七里圭、鈴木了二、ジガ・ヴェルトフ(音楽:ピエール・アンリ)などの作品を手掛ける。
2014年レスパス・デュ・ソン(空間演奏コンクール、ベルギー)審査員。2016年1月に京都芸術センターで個展を開催予定。


写真:高木あつ子

川崎弘二 | Koji Kawasaki

1970年大阪生まれ。2006年に「日本の電子音楽」、09年に同書の増補改訂版(以上 愛育社)、11年に「黛敏郎の電子音楽」、12年に「篠原眞の電子音楽」、13年に「日本の電子音楽 続 インタビュー編」(以上 engine books)を上梓。CD「NHK 現代の音楽 アーカイブシリーズ」(ナクソス・ジャパン)における黛敏郎、湯浅譲二、松平頼暁、林光、石井眞木、一柳慧、実験工房の解説をそれぞれ執筆(2011〜 13年)。
2011年から雑誌「アルテス」にて「武満徹の電子音楽」を連載。2014年にNHK Eテレ「スコラ 坂本龍一 音楽の学校 電子音楽編」に小沼純一、三輪眞弘と出演。

大久保雅基 | Motoki Ohkubo

1988年宮城県仙台市出身。洗足学園音楽大学 音楽・音響デザインコースを成績優秀者として卒業。現在は情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科 修士課程在籍。松尾祐孝氏、森威功氏、三輪眞弘氏に師事。
テクノロジーを通して、音楽の形式を再構築する作品の制作をしている。Contemporary Computer Music Concert 2010 にてACSM116 を受賞。Musica Viva FestivalのSound Walk(2010年/ポルトガル)とClose, Closer(2013年/同)、Acousmatic For the People III RAW(2014年/スウェーデン)、Muestra Internacional de Musica Electroacustica(2014年/メキシコ)に入選。Contemporary Computer Music Concert、関西・アクースマティック・アート・フェスティバル、富士電子音響芸術祭に出演。国内外のコンサートで作品が上演されている。

門脇治 | Osamu Kadowaki

1964年宮城県塩竃市生まれ。宮城教育大学大学院修了。作曲を本間雅夫、吉川和夫の両氏に師事。平成10年度宮城県芸術選奨新人賞、平成15年度文化庁舞台芸術創作奨励賞入選。
電子音響を含む作品としては、日本電子音楽協会定期を含む国内以外にも、韓国、ポルトガルなどで上演。日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、日本電子音楽協会会員。

佐藤亜矢子 | Ayako Sato

東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程在籍。電子音響音楽の作曲と研究を中心に活動している。FUTURA、WOCMAT、NYCEMF、SMC、ICMC、ISSTC、ISMIR等の国際学会や音楽祭で作品上演。
国際電子音響音楽ヤング・コンポーザーズ・アワード2012第三位、2013佳作(台湾)、Destellos Competition 2013佳作(アルゼンチン)、プレスク・リヤン賞2013第三位(フランス)、東京藝術大学大学院アカンサス音楽賞2014受賞。先端芸術音楽創作学会運営委員、日本電子音楽協会会員、国際コンピュータ音楽学会会員。

土屋雄 | Takeshi Tsuchiya

東京音楽大学大学院修了。作曲を湯浅譲二、池辺晋一郎、西村朗の各氏に、指揮を三石精一氏に、オンドマルトノを原田節氏に師事。またIRCAM (フランス国立音響現代音楽研究所)で電子音響音楽を学ぶ。第13回現音作曲新人賞、第66回日本音楽コンクール作曲部門に入選。 2008年度ヴァレンチノブッキ国際作曲賞(ローマ) 審査員特別賞を受賞。日本音楽集団、 CDMCの委嘱作品の他、主要作品はNHK-FM等でも紹介されている。
また電子音楽分野では自作品の他、細川俊夫氏のオペラ「MATSUKAZE」で電子音響パートを担当する他、多くの作曲家の作品制作も担当している。現在、東京音楽大学大学院准教授。

中川善裕 | Yoshihiro Nakagawa

北海道教育大学札幌校、東京芸術大学音楽学部作曲専攻、東京芸術大学大学院修士課程(作曲)卒。
これまで作曲を木村雅信、南弘明、黛敏郎、林光の各氏に師事。電子音楽を南弘明氏に師事した。
京都フランスアカデミーでジルベール・アミ、秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバルで
ブライアン・ファニホーの各氏に作曲の指導を受けた。これまで長谷川良夫賞受賞、第58回日本音楽コンクール作曲部門入選、第25回交響楽振興財団作曲賞入選・奨励賞受賞。現在、埼玉工業大学人間社会学部情報社会学科教授。日本電子音楽協会、日本作曲家協議会、先端芸術音楽創作学会、各会員。

林恭平 | Kyohei Hayashi

1984年福井県で生まれる。2012年、大阪芸術大学大学院作曲コース修了。七ツ矢博資、上原和夫、宇都宮泰、檜垣智也に師事する。在学中より、電子音楽の創作を行い、芥川龍之介の提唱する「話らしい話のない小説」を電子音、具体音によって表現した、文学性に溢れた電子音響作品は、国内外で多数、入賞、入選を果たし高い評価を得ている。
日本電子音楽協会会員。日本現代音楽協会会員。主な入賞、入選歴:Contemporary Computer Music Concert (日本)入賞。Prix Russolo2014(フランス)入選。 International Computer Music Association2014入選。


写真:石塚潤一

渡辺愛 | Ai Watanabe

フィールドレコーディングを含む電子音響音楽を中心に、器楽・アクースマティック・映画・映像・インスタレーション・ダンス等と多岐にわたり活動する。東京音楽大学を経て渡仏、パリ国立地方音楽院修了。現在東京藝術大学大学院博士後期課程在籍。第一回東京音楽大学学長賞(日本)・TEM主催JAPAN2011受賞(イタリア)・ピエール・シェフェール賞セミファイナリスト(フランス)、国営ラジオでの放送、FAF・FUTURA・NIT等音楽祭での上演など国内外で評価を得る。
近年の活動としては、アンサンブルズアジアでの大友良英氏らとのセッション、横浜みなとみらいホールからの委嘱によるサックスと電子音響の混合作品、松井茂氏の音声詩による音響作品など。JSEM会員。日仏現代音楽協会会員。

今村初子 | Hatsuko Imamura

ヨーロッパで研鑽を積んだ後、ボストン・ニューイングランド音楽院に留学。ゲラルデスキ賞、白川賞、ピストイア賞(最優秀賞)、岐阜市芸術文化奨励賞、白川特別賞受賞。リサイタルをスペインのサラマンカ大聖堂ほか、イタリア、アメリカの各地で行う。藤原歌劇団合唱部など合唱団、声楽、オーケストラ等とも多数共演。

石丸由佳 | Yuka Ishimaru

新潟市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞、及び大学院アカンサス音楽賞受賞。オルガンを岩﨑正法、廣野嗣雄、廣江理枝、チェンバロを大塚直哉、鈴木雅明の各氏に師事。
デンマーク王立音楽院にてハンス・ファギウス氏にオルガンを、ヨーテボリ大学にてクラヴィコードをジョエル・スペーストラ氏に師事。デンマークのオルガン・ソリストディプロマ取得。在学中、デンマーク政府奨学金、スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団奨学金、カール・ニールセン財団奨学金を獲得。
ドイツ国立シュトゥットガルト音楽・演劇大学にてルドガー・ローマン氏に師事、ドイツ国家演奏家資格を取得。
その他、2003年りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館第1期オルガン研修講座を和田純子氏の下で、2007年度横浜みなとみらいホールオルガニスト・インターンシップ・プログラムを三浦はつみ氏の下で修了。
2010年、第22回シャルトル国際オルガンコンクールで優勝、併せてDane&Polly Bales Prize (ベストプレイヤー・オブ・J. アラン) を受賞。翌年よりフランス・ドイツを中心に、ヨーロッパ10カ国以上に渡る各地音楽祭に招待されコンサートツアーを開始、シャルトル大聖堂やパリのノートルダム大聖堂、マドレーヌ寺院等でリサイタルを行う。2014年にはレナード・スラットキン指揮/リヨン管弦楽団の日本ツアーに同行。2015年「フェスティバル・ライジング・スターズ!」においてサムエル・バーバー作曲《トッカータ・フェスティーヴァ》をヨハネス・クルンプ指揮/シュトゥットガルト州立管弦楽団と共演。国内ではパスカル・ヴェロ指揮のもと神奈川フィルハーモニーと共演する。
また地元新潟のテレビ・ラジオ局、NHKラジオ等に出演し、オルガン音楽の普及にも努めている。
2015年、オルガヌム・クラシックスよりCDデビューを果たす。HP : http://yukaishimaru.pecori.jp/index.html

福島諭 | Satoshi Fukushima

1977年新潟生まれ。作曲家、演奏家。新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程卒業。IAMAS(岐阜県立情報科学芸術大学院大学)修了。2002年よりコンピュータ処理と演奏者との対話的な関係によって成立する作曲作品を発表。また、即興演奏とコンピュータによる独自のセッションを試みるバンド、Mimizのメンバー。2008年より濱地潤一氏との室内楽シリーズにも力を入れており、共同作曲作品《変容の対象》は2009年元旦より開始され現在も進行中である。日本電子音楽協会会員。作曲を三輪眞弘氏に師事。
[賞歴] Mimiz:2006 ARS ELECTRONICA 2006 Digital Music Honorary Mention、福島諭+濱地潤一:2013 第十七回文化庁メディア芸術祭「アート部門」審査委員会推薦作品選出、個人:2006 第一回 AACサウンドパフォーマンス道場 優秀賞、2011 第六回 JFC作曲賞入選、2014 第十八回文化庁メディア芸術祭「アート部門」優秀賞

マルク・バティエ | Marc Battier

フランスの作曲家。パリ・ソルボンヌ大学教授(電子音響音楽、新技術・楽器学)、および北京のデ・タオ電子音響音楽大学院教授。カリフォルニア大学サンディエゴ校およびアーヴィン校、モントリオール大学、ベルリン芸術大学の客員教授、IRCAMドキュメント部長等を歴任。
電子音響音楽作品とミクスト・ミュージック作品が、ヨーロッパ各国、日本、中国、台湾、合衆国で上演されている。カリフォルニアのオーケストラに委嘱された「管弦楽のための《Rain Water》」が2014年にヴェトナム国立交響楽団によって再演された。
フランソワ・ベイルのもと、GRM(音楽研究グループ, GROUPE DE RECHERCHES MUSICALES )で働いたのち、パリ・ポンピドゥーセンターの現代音楽部門であるIRCAM(音響音楽共同研究所)で、ピエール・ブーレーズ、スティーヴ・ライヒ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージ、ピエール・アンリ、湯浅譲二らと研究・創作に携わった。
電子音響音楽に関する東アジア、東南アジアの研究ネットワークであるEMSANを設立。電子音響音楽研究ネットワークEMS(ELECTROACOUSTIC MUSIC STUDIES NETWORK, WWW.EMS-NETWORK.ORG)をリー・ランディ、ダニエル・テルッジと共同設立。1992年には、パリの音楽博物館のために20世紀の電気・電子楽器コレクションをデザイン。音楽研究雑誌ORGANISED SOUND (Cambridge University Press)編集委員、LEONARDO MUSIC JOURNAL (the MIT Press)名誉編集委員。フランスの音楽学研究所(UMR 8223)メンバー。
現在の研究テーマは、電子音音響音楽、東アジアの電子音響音楽、電子音響音楽の起源、芸術と音楽におけるモダニズム、文学・芸術と音楽技術の関係などである。

水野みか子 | Mikako Mizuno

作曲と音楽学の分野で活動展開。
作曲作品は、ブールジュ国際電子音響音楽祭、CERPS、ISEA、ISCM、Ars Poetica、ヴェネチア国際音楽祭をはじめ欧米各地の音楽祭、放送、作品保存などで取り上げられオーストリア、フランス、イタリア、イギリス、ハンガリー、モルドヴァ、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国、台湾などで多数紹介されている。
2011〜2013年には、「高速度音響通信ネットワーク」による「遠隔地音楽アンサンブル」を実現し、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、中国、台湾等との接続でテレマティック・コンサートを実施した。国内複数箇所を結ぶ「遠隔地音楽アンサンブル」で、大学生たちへの教育プログラムを展開中。
近作には、セントラル愛知交響楽団東京公演のための《尺八、箏とオーケストラのための「レオダマイア」》(2011)、電子音響音楽《String Space》(2012、アジア・コンピュータ音楽プロジェクト台湾大会)、コンピュータ・ネットワークと器楽のための《アクサライⅠ,Ⅱ》(2013,あいちトリエンナーレ)、画像・音響置換システムのための《Trace the City》(2014,JSEM電子音楽なうvol.4)、などがある。ギター独奏のための《ベリーの館》(2014)を発表したコンサートが第14回佐治敬三賞を受賞。現在、名古屋市立大学芸術工学部芸術工学研究科教授。

宮木朝子 | Asako Miyaki

奄美大島の聖地におけるサウンドインスタレーションなど、匿名性の記憶の重層する場との関係から音楽音響制作を展開。巡礼野外劇『南海のオルフェウス(作・演出 今福龍太)(2003)』音楽監督。2009年のアルバム『Virtual Resonance』は「磨き上げた鮮烈な響きの音像(CDジャーナル)」「雅楽とエレクトロニカ、現代音楽が交差する宇宙レベルのアンビエント(Beams Records)」と評される。国立天文台4D2U制作3D宇宙映像の音楽担当(Siggraph2007エレクトリック・シアター入選)、2012年東京都写真美術館にて映像と音響によるSPACE LIVE, 2013年感覚ミュージアム常設インスタレーション作品<<Shadow Rays 2013>>、2014年光像・音像・香像によるOpera acousma#2<<Teleceptor>>2015年video acousmatic<<残像花>>(映像:馬場ふさ子/Full dome Festival 2015Blaue Blume Award受賞)など領域横断的な聴覚表現をおこなう。桐朋学園大学音楽学部作曲専攻、同研究科卒。現代音楽協会作曲新人賞、秋吉台国際作曲賞佳作入選。洗足学園音楽大学音楽・音響デザインコース、早稲田大学創造理工学部講師。
現在東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程(表象文化論)に在籍し、聴覚・視覚空間の触覚性をめぐる表象の研究をおこなう。

三輪眞弘 | Masahiro Miwa

1958年東京に生まれる。1974年都立国立高校入学以来友人と共に結成したロックバンドを中心に音楽活動始め1978年渡独。
国立ベルリン芸術大学で作曲をイサン・ユンに、1985年より国立ロベルト・シューマン音楽大学でギュンター・ベッカーに師事する。卒業後は作曲家としてドイツを拠点に活動するかたわら、ロベルト・シューマン音楽大学、メディア芸術大学(ケルン)の非常勤講師を勤め、1996年、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)の創設メンバーのひとりとして帰国。2001年より情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。1980年代後半からコンピュータを用いた作曲の可能性を探求し、特にアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。それらは国際コンピュータ会議(ICMC 88、 Cologne )や、アルス・エレクトロニカなど世界的な舞台で高く評価されている。また、アッケ・ワーゲナーとのインスタレーション、前田真二郎とのオペラ、小笠原則彰やマルティン・リッチズとの美術作品、佐近田展康とのパフォーマンスなど、多くのアーティストとのコラボレーションに加え、CD制作、著作活動など、その活動は多岐に渡る。
旧「方法主義」同人。人工音声による創作ユニット「フォルマント兄弟」の兄。?<(社)日本作曲家協議会理事/日本電子音楽協会会長/先端芸術音楽創作学会、インターカレッジ運営委員会委員長。>

野村祐子 | Yuko Nomura

幼少から箏に親しみ、3歳で初舞台。14歳より作品を発表、現在90余曲を公刊CD化。箏ソロリサイタル、野村峰山(尺八)とのジョイントリサイタル、正絃社定期公演「春の公演」、正絃社合奏団コンサートなどを開催。父・野村正峰作品のソリストとして各地で演奏、流派を越えて作品を広めるほか、オーケストラとの共演、NHKFM放送・TV「芸能花舞台」、学校関係や長栄座での指導など、本拠地名古屋から全国的に活躍。NHK邦楽技能者育成会卒業。名古屋市民芸術祭賞、名古屋市芸術奨励賞など受賞。2002年、野村正峰より正絃社二代家元を継承。愛知県立芸術大学、現代邦楽作曲家連盟、正絃社合奏団主宰・正絃社二代家元。

室住素子 | Motoko Murozumi

東京大学文学部美学芸術学科在学中、「東大女声コーラス」の演奏会を行なった教会でパイプオルガンと出会い、その音色に魅了されてオルガンを始め た。東京藝術大学音楽学部器楽科(オルガン専攻)に入学、秋元道雄、H.ピュイグ=ロジェ、Z.サットマリーに師事。安宅賞受賞。同大学院修士課程修了。
1989年水戸芸術館開設準備室に入室、音楽部門主任学芸員として97年まで在職。「幼児のためのオルガン見学会」、「友の会オルガンレクチャーコンサー ト」、ワークショップ「オルガンのパイプを作ろう」などを企画担当し、93年には「市民のためのオルガン講座」に対して吉田秀和前水戸芸術館館長賞受賞。
95年、東京都交響楽団と共演してオーケストラの響きに魅了され、活動の場を新日本フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、サイト ウ・キネン・オーケストラなどへ広げた。今までに、E.インバル、W.サヴァリッシュ、R. フリューベック・デ・ブルゴス、M.ロストロポーヴィチ、G.ベルティーニ、C.アルミンク、小澤征爾らマエストロと共演。J.フルネからは「オーケスト ラとコミュニケーションのとれる最高のオルガニスト」との評価を得た。
サン=サーンス〈交響曲第3番〉、プーランク〈オルガン協奏曲〉をはじめ、オルガンが入るオーケストラ作品のエキスパート。また2008年R.エリシュカ 指揮・大阪フィルハーモニー交響楽団とのヤナーチェク〈グラゴル・ミサ〉や09年C.アルミンク指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団とのシュミット〈7 つの封印を有する書〉など難曲のソロでも評価を高めた。10年、小澤征爾指揮・サイトウ・キネン・オーケストラの一員としてブリテン〈戦争レクイエム〉を カーネギー・ホールで演奏した。
日本オルガニスト協会会員。水戸芸術館「市民のためのオルガン講座」講師。


photo by Kenji Mori

鈴木生子 | Ikuko Suzuki

東京藝術大学、マンハッタン音楽院、アムステルダム音楽院を卒業。
霧島音楽祭にて、奨励賞、グローバルユース賞を受賞。アンサンブル・コンテンポラリー・α、オブロークラリネットアンサンブル、NYリコリッシュアンサンブルのメンバー。東京都立総合芸術高校講師。

伊藤めぐみ | Megumi Ito

桐朋学園大学音楽学部を経て東京藝術大学大学院修士課程修了。在学中、文化庁芸術家海外研修員として渡仏。現在、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉クラリネット奏者。現代音楽グループ「Quintet輪彩」即興バンド「金時」等、幅広いジャンルで演奏を行う。

櫻田はるか | Haruka Sakurada

国立音楽大学卒業 桐朋オーケストラアカデミー研修課程及び研究科修了 ヴェルサイユ地方国立音楽院及びパリ12区立音楽院修了 日本演奏連盟リサイタルオーディションに合格し、2014年10月東京オペラシティリサイタルホールにてリサイタルを開催。

山口裕加 | Yuka Yamaguchi

香川県出身。桐朋学園大学音楽学部を卒業、同研究科修了。和久井仁、蠣崎耕三、浦丈彦の各氏に師事。ソロ・室内楽の他、客演奏者として主要オーケストラ公演、収録に参加。NHK、フジテレビなどをはじめ、テレビ番組等のスタジオワークも多い。

濱池潤一 | Junichi Hamaji

作曲家・サクソフォン奏者 サックスを津上研太氏に師事。[賞歴] 福島諭+濱地潤一《変容の対象》:第17回文化庁メディアアート芸術祭「アート部門」審査委員会推薦作品 選出

リチャード・バレット | Richard Barrett

1959年生まれ。作曲家、即興演奏家として国際的に活動し、両領域の数多い主要アーティストとの共同作業を通じて作品とアイディアを展開させてきた。長期にわたるコラボレーションとして、1986年からのポール・オーバーマイヤーとのエレクトリックデュオFURT(近年は八重奏団版のFORCHとしても活動)、1990年からの現代音楽グループELISIONに加え、2003年からはエヴァン・パーカー・エレクトロ-アコースティック・アンサンブルにもレギュラー参加している。近年の大きなプロジェクトとしては、23人の演奏者と3次元サウンドシステムのための2時間の作品《CONSTRUCTION》(2011年)、チェロとエレクトロニクスのための《life-form》(2012年)、ラップ・スティール・ギターとアンサンブルのための《world-line》(2014年)等がある。近年の活動としては、ベオグラードのアンサンブルStudio6との共同作業や、シュトゥットガルト放送交響楽団からの委嘱など。主にピーター・ウィーゴールドに作曲を師事。ロンドンのブルネル大学で教授を務めたのち、現在はデン・ハーグのソノロジー研究所、ライデン大学で教鞭をとる。FURT名義を含めて、これまでに25枚を超えるCDを発表。

リチャード・バレットパフォーマンス動画


https://www.youtube.com/watch?v=dP9SOQG6gI4&feature=youtu.be

 

足立智美 | Tomomi Adachi

パフォーマー/作曲家。声、各種センサー、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏を始め幅広い領域で活動し、ヤープ・ブロンク、ニコラス・コリンズ、坂田明、ジェニファー・ウォルシュ、アネッテ・クレブス、リチャード・バレット、M.C.シュミット(マトモス)、東京現音計画、高橋悠治、一柳慧、飯村隆彦、伊藤キム、猫ひろしらと共演。インスタレーション作家、映像作家としてもキャリアがあり、非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこなう。訓練されていない声のための多くの作品や、特異な記譜法を用いた作品を作曲している。世界各地のオルタナティヴ・スペースの他、テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ベルリン芸術アカデミー、ウォーカー・アート・センターなどで公演している。ACCの助成により2009-2010年ニューヨーク滞在、DAADより2012年ベルリン滞在作曲家としてドイツに招聘。ベルリン在住。


写真:松蔭浩之

有馬純寿 | Sumihisa Arima

1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。ソリストや室内アンサンブルのメンバーとして多くの国内外の現代音楽祭に参加し、300を超える作品の音響技術や演奏を手がけ高い評価を得ている。平成24年度第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。現在、帝塚山学院大学人間科学部准教授、京都市立芸術大学非常勤講師。

多井智紀 | Tomoki Tai

1982年大阪生まれ。東京藝術大学チェロ専攻。作曲家達と現代音楽演奏グループで活動。
150曲超の初演を含む多くの現代音楽作品を演奏。自主企画演奏会として、フェルドマン《String Quartet II》、アルド・クレメンティ個展、古今対位法《音の綾取》、星谷丈生演奏会、横島浩個展、自作微分音オルガンライブを開催。

松井茂

1975年東京生まれ。詩人、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)准教授。詩集に『時の声』(photographers’ gallery、2010年6月)など。編著に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年4月)、『日本の電子音楽 続 インタビュー編』(engine books、2013年6月)など。

さかいれいしう

武蔵野音楽大学にて声楽を佐伯真弥子氏に、IAMASにてアルゴリズミックコンポジ ションを三輪眞弘氏に師事。三輪眞弘作曲のモノローグオペラ『新しい時代』 (2000)で主演、透明感のあるソプラノヴォイスと独特の存在感で注目を集める。様々なアーティストとコラボレーションを行い、声をテーマに活動。

安野太郎

1979年東京生まれ。作曲家。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修了。主な作品に、「音楽映画」「ゾンビ音楽」など。これまでに「デュエット・オブ・ザ・リビングデッド」(2013)「カルテット・オブ・ザ・リビングデッド」(2014)と、2枚のCDのpboxxレーベルよりリリースしている。

沼野雄司 | Yuji Numano

1965年、東京生。東京芸術大学大学院修了。博士(音楽学)。主な著書に『リゲティ、ベリオ、ブーレーズ 前衛の終焉と現代音楽のゆくえ』(音楽之友社)、『光の雅歌 西村朗の音楽』(春秋社)、『日本戦後音楽史 上・下』(平凡社、共著)など。2008-2009年ハーヴァード大学客員研究員。現在、桐朋学園大学教授。

PIANEHONN | PIANEHONN

PIANEHONNとは、ピアノ(piano)と絵本(ehonn)を組み合わせた造語で、私たちは「絵本を読むように、聴く音楽」をコンセプトに、主に音楽朗読劇をお届けしています。

松原瑠芙菜 | Luna Matsubara

4才よりピアノを始める。名古屋市立菊里高等学校音楽科を経て、現在、愛知県立芸術大学音楽学部ピアノコース4年在学中。2014年、田中裕子指揮、名古屋室内管弦楽団と同管弦楽団第1回コンチェルトシリーズにて共演。学内選抜コンサートなどに出演。また、「日本語」に興味があり、今年3月戯曲演奏計画にて会話劇に挑戦するなど、演奏プラスαの活動にも精力的に行っている。

倉地佑奈 | Yuna Kurachi

1995年生まれ。2歳よりヤマハ音楽教室に通い始める。現在、愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻作曲コース2年次在学中。様々な創作が趣味で、自ら創り上げた世界観を作曲に組み込むこともあり、ファンタジック、又はSFチックな作風に定評がある。
ピアノ演奏と作曲の両面にて、ジャンルを問わず精力的に活動している。

生成音楽ワークショップ

音楽家の手を離れて自動的に奏でられる音楽を「生成音楽」と呼びます。城一裕と金子智太郎による「生成音楽ワークショップ」は、装置を使った生成音楽の古典作品を再現することで、この音楽の実践のあり方を考えるプロジェクトです。2010年に始まり、これまでに11回開催された本ワークショップは展示、イヴェント、子供向けプログラム、大学講義などのかたちで、毎回異なる作品を再現してきました。2015年3月には、これまでの活動のひとつの総括として、「生成音楽ワークショップの展覧会」(2015年3月14日(土)〜2014年3月18日(水)、さくらWORKS〈関内〉、横浜)を開催しています。

石川泰昭 | Yasuaki Ishikawa

音楽家。
ピアノ主体の叙情的でメロディアスな作品や、バラード、ポップ、クラシカルな音楽を作っている。
坂本龍一のラジオ番組radiosakamotoでも度々作品が取り上げられ、好評を得ている。
オノマトペ(擬音語・擬態語)によるユートピア(理想郷)というコンセプトで制作された、1stアルバム「onomatopia(オノマトピア)」を2014年12月にリリース。アルバム全10作品、擬音を用いて作られた楽曲、擬音ミュージックにより構成され、独創性とポップと叙情性が入り交じった不思議な音世界を堪能できる。
また、国営木曽三川公園のイルミネーション、展覧会、CM音楽、短編アニメーションなどのBGM音楽も多数手がけている。

川村なつみ | Natsumi Kawamura

4歳よりチェロを始める。第12回札幌 ジュニアチェロコンクール第1部門奨励賞受賞。第3回大阪国際音楽コンクールインファント部門銅賞受賞。第6回泉の森ジュニアチェロコンクール銀賞受賞。第6回徳島音楽コンクール金賞受賞。山田貞夫音楽財団、東本願寺より奨学金を授与。これまでに、林良一、天野武子、林俊昭、各氏に師事。