【6/1(金)開催】岐阜イノベーション工房2018:シンポジウムテクノロジーの“辺境(フロンティア)”
不安定で、不確実で、複雑で、曖昧だといわれる21世紀においては様々な変化が予想されます。例えば、AIのさらなる発展や、電気自動車や自動運転へのシフトが予想される10年後、20年後には、産業から生活、文化までの広範囲に亘る、かなり大きな変化が起きるでしょう。絶えず変化し続ける世界において生き延びていくためには、既存事業の継続的な改善にくわえて、新しい製品やサービスを市場に投入して新たな顧客を創出し、経済活動を活性化する「イノベーション」が必要です。このイノベーションと密接な活動をしてきたのが、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]です。
岐阜県が1996年に開学したIAMASは、アート、デザイン、工学、建築、社会学など多様な分野から様々なスキルや視点、経験を持つ教員と学生が集まり、AI、IoT、AR、VR、デジタル製造など、最先端のテクノロジーの可能性と課題を探求することに取り組んできました。このIAMASで培われた方法論の本質を短期間で学べるように再編成したのが、今年度から始まるワークショップ「岐阜イノベーション工房」です。
このシンポジウムは、イノベーションに関する話題を提供し、議論を通じて理解を深めることを目的に、岐阜イノベーション工房の導入を兼ねて開催します。まず、イノベーション創出への取り組みの必要性と、最小限のリスクとコストで取り組むための方法論について基調講演で紹介します。次に、「民主化」されたツールを活用して現場の課題解決を実現するAIをつくった方や、効率化や自動化に限定されないAIの可能性を探究している方々から話題提供をいただき、議論を通じて理解を深めます。最後に、岐阜イノベーション工房のカリキュラムについて紹介します。
岐阜イノベーション工房に興味のある方のみならず、AIやIoT、デジタル製造といったテクノロジーが私たちに与える影響に興味のある方は、ぜひご参加ください。
岐阜イノベーション工房とは
岐阜イノベーション工房は、イノベーション創出に有効とされる「デザイン思考」と「システム思考」を短期間で学ぶワークショップです。デザイン思考とは、現場での観察などを基に、提供側の一方的な視点でなく、使い手の視点で製品やサービスのアイデアを創出する考え方です。システム思考とは、全体を俯瞰しつつ、構成要素の繋がりを意識して統合することで具現化する考え方です。
最初の演習では、IoT、AI、デジタル設計、デジタル製造、現場での観察と分析、アイデア創出、プロトタイプ製作などを合計10回程度で学びます。続く実習では、サポートを受けつつ、演習で学んだことをそれぞれの現場で実践します。最後の成果報告会では、実習期間中の成果を発表し、課題を共有します。
(このワークショップは、県内の方が対象です。)
※終了しました。ご来場ありがとうございました。