David Zicarelli (デビッド・ジッカレリ)プロフィールM, Jam Factory, OvalTune, Max, MSP, Pluggoなど、数々の音楽用、オーディオ・プログラムの開発者。インターアクティヴ・ツール、そして、作曲、パフォーマンス、視聴覚のために開発を続けている。1997年、サンフランシスコを中心とした、オーディオ・プログラムに焦点を絞った会社、Cycling '74を設立する。最も最近の製品では、創造的な音響デザインのための74のオーディオ・プラグイン、Pluggoが挙げられる。 MSPサマースクールへのメッセージMaxとMSPについて語るために、初めて日本にいくことにゾクゾクしています。私は、日本でのMax/MSPへの高いレベルでの感心にいつも興奮され続けています。そして、このワークショップが、参加者の間で、そのソフトウエアにより、さらに創造的な発展に奨励されることを願っています。 |
Leslie Stuck (レスリー・スタック)プロフィール1991年よりMaxを学び始め、すぐにダンスのためのアルゴリズミック・コンポジションへ使い始める。作品は、ニューヨーク・シティー・バレー、パリ・オペラ・バレー、東京バレーのために書かれている。1992年にIRCAMに音楽技術助手として加わり、ピエール・ブーレーズなどのためにMax/FTSのプログラムをする。1996年には、国立音楽大学にてMaxを教える。ICCでは、"conFIGURING the CAVE" のプロジェクトのために、Maxにて、インターアクティヴの作曲をする。Cycling '74に加わり、MSPのための実例パッチの開発をする。1998年に、神奈川芸術祭のために、ダンサーがMax/MSPを操作するパッチを作曲する。現在は、ミルズ大学の現代音楽センターで、テクニカル・ダイレクターを勤める。 MSPサマースクールへのメッセージ日本へ再び訪れることを喜んでいます。前回では、Max/MSPで何が出来るかについて話しました。今回では、それをどのようにして出来るかについて話し合いたいと思います。ほとんどのエレクトロニック・ミュージシャンはMax/MSPを有効に使用することによって、多くの創造への力と自由を得ると私は考えます。参加者の方々のユニークなアイデアが音へ実現できるよう、役に立つ方法を習得してもらうことを願っています。 |
後藤 英プロフィール1995年より、フランスのイルカムにて、作品の製作、研究を行う。NeXTのISPWによるMAX/FTSの時代より、現在ではMSPを主に、リアル・タイムの音響合成を中心とした作品を発表し続けている。 MSPサマースクールへのメッセージ難解なディジタル・シグナル・プロセッシングの理論などを出来るだけ控え、誰もが実用的に音を合成出来るようにするにはどうすればよいか。さらに、インターアクティヴ・アートなどへのクリエイティヴな応用のされ方をさらに促進させるにはどうすればよいか。長い間、それらのことを話し合いながら作られたのが、このワークショップです。 |
三輪 眞弘プロフィール1958年東京に生まれる。現代音楽作曲を中心に様々なアーティストとのコラボレーション、また作品集CD「赤ずきんちゃん伴奏器」、「東の唄」(フォンテック)、著書「コンピュータ・エイジの音楽理論」(ジャストシステム)、自主制作CDシリーズ「昇天する世紀末音楽」などを発表し、多岐に渡る活動を続ける。 MSPサマースクールへのメッセージぼくは、ほとんど自分の思考の一部と化した愛すべき作曲の道具、あのMAXの、MSPの開発者自らが大垣(!)に来て直接MSPを指導するなどということを今まで想像すらしたことがなかった。今回それが実際のものとなり最高度のテクニカルな疑問にも応える一方で、その水準に呼応すべく音楽的にも選りすぐりの講師が腰を据えて行うこのサマースクールは知る人ぞ知る大イベントだと考えている。そしてそんなことよりなにより、楽しそう! |
赤松 正行プロフィール音楽とコンピュータを中心としてメディア作品を制作。特にインタラクティブでありながら、作品自体が能動的であり自律的であるような環境の構築に興味を持っている。アルゴリズミックバンド「neumannpiano」、デジアナ・ハイブリッドバンド「Wolfgang Nai」、ピュア・エレクトリックバンド「gaspillage」のメンバーであり、BBS「commu tele-presence lab.」のシステムオペレータを務めている。代表作にサウンドインスタレーション「soundtronics field」、ライブアクト「ManMadeシリーズ」、書籍「マジカルMAXツアー」などがあり、近作としてiMac50台による「incubator」を制作している。 MSPサマースクールへのメッセージ幾多の困難を抱えて準備を続けながら、なぜこんなに苦労をしてまでMSPサマースクールを開催しようとするのだろうか、と自問する。「マジカルMAXツアー」に書いたように、David Zicarelliは私にとって最も尊敬すべき人物だった。MAXによって、そしてMSPによって与えられた霊感と可能性を、今度は他の人へ伝えることで、わずかばかりでも恩返しをしたいのだと思う。ひとりでも多くの人がMAXとMSPへの扉を叩き、自らの世界に取り込み、それぞれの表現へと結実して欲しいと願っている。だからサマースクールでお会いしましょう。 |