スピーカーから発されたサイン波の音波が、壁や床から反射した音と干渉し、音が減衰したり増減したりする。この音の増減の位置を部屋中にマークし、音のマッピングが作られる。鑑賞者はこの「音のマップ」を歩くことで、聴覚上に楽曲を構成する。
1992年東京都生まれ。日本大学芸術学部音楽学科卒業。
身近な道具を改変した自作の楽器・音響装置を即興的に組み合わせてPLAYするパフォーマンス作品。見慣れた道具が一風変わった姿で登場し、複雑に絡み合いながら何やら音楽のようなアンサンブルを奏でる。音楽や楽器の名を借りた遊びやユーモアを通して、通常あたりまえとされる行為や価値を転倒させる。
日常の中でブラックボックス化したテクノロジーの原理・現象を誤用して楽器を発明している。
[web]http://oshimatakuro.tumblr.com
映像を見るとき、わたしたちはその裏側を考えず、純粋にその内容を楽しむ。 ここでは物と物の関係を物とディスプレイの関係に置き換え、様々な関係性を築いた。本当のことや嘘のこと、事実や創作といったことが入り混じりながら、それでも人が映像メディアを楽しむことができるというふしぎを体験してみよう。
愛知県生まれ。名古屋芸術大学デザイン学部卒業。映像を作るしくみや鑑賞者の捉え方に興味をもち、制作を行う。
[web]http://otworks.tumblr.com
アメリカ人社会学者リチャード・フロリダは「クリエイティブな地域にクリエイティブな人々が集まる」という趣旨のことを述べている。私はウェブメディアを用いて、故郷である北海道オホーツク海側地域に関係して、クリエイティブな人々によるコミュニティを形成することを試みた。
1991年生まれ、北海道遠軽町出身。大阪大学工学部(機械工学)→広告代理店営業→IAMAS→社会。個人の創造力を呼び起こし、支えていくプラットフォームを構築したい。
[web]http://sanokazuya0306.com
特別支援学校の先生は、幅広い障害の違いをもつ児童生徒に合わせ、多くの教材教具を自作している。従来の手工具に加え、より個に適した教材を作れる可能性のあるデジタルファブリケーション技術による教材自作を支援する「教材自作部」という活動を始めた。その実績と目指す将来を示す。
電機メーカ勤務34年の後、IAMAS入学。特別支援学校の見学や先生との面談を通じて、先生が自主的に自作した教材・教具に興味を持ち、研究対象に。日本教育情報学会員、学内の「福祉の技術プロジェクト」メンバー。
[web]http://sunshine150.wixsite.com/kzjs
他人の後ろを追いかける尾行的な運動に生じる身体運動を、撮影者視点から描く写真作品シリーズ。一枚の写真には、運動性を伴う無数の被写体像が交錯する。本作は連日多くの人が行き交う交差点、東京都渋谷区道玄坂下スクランブル交差点で実施した<尾行的運動描画>を、移動経路と共に1/8サイズの空間に再構成する。
1992年東京都生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒業。
[web]http://pppimoona.com
ソウリはソウルの非公認ご当地キャラである。地域を見直したい意図でデザインした。一般のご当地キャラとは違って、その地域の住民をターゲットにして、地域の姿をありのままに表現する。ポイ捨てをしたり、歩きタバコをしたりしているソウリを見て自分はそうしたことがないか振り向くきっかけになる。
韓国でコミュニケーション・デザインを専攻して、金融会社でブランド・デザインを担当。2015年から日本で留学を始め、ゆるキャラを含めた「かわいい」について研究。
[web]http://jaeyoungcho.tumblr.com/
#再録再鑑 #2016は #instagramの #記録を #試みた者の #記録が #もし未来に #見つかったらを描いた #メタドキュメンタリー #映像作品 #てかインスタやってる? #未来でも #そんな #会話はされるのか #instagood #instalike #love #meta #movie #iamas2017
1992年静岡県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科 情報デザインコース卒業。携帯端末写真や動画にまつわる映像作品を制作。時々デザイン。
[web]https://www.instagram.com/sugixon/
人の動きに反応する金属のリボンが吊り下がった空間を自由に行き来し、空間との様々な関わりかたを生み出す作品。一本の帯鋼を木、複数で森、そして時間的に場の状況を変化させていくことを夜の森や、風の抜けていく森といったその都度表情を変える森のイメージになぞらえて描いている。
1992年三重県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部デザイン情報学科卒業。
モバイル3Dスキャナによって動画のように連続的な3Dスキャンを行い、ものの立体的な動き・時刻・視点の移動を同時記録し、その動きをビューアでさまざまな見方から再生する作品。新しい記録メディアとしての時空間スキャンデータの性質を理解し、その可能性を探求する(あるいは遊ぶ)ためのツール。
三重県生まれ。Webエンジニアとして働いた後、2015年に東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科を卒業し、IAMASに入学。
[web]http://shogotanaka.16px.net/
映画における慰霊的構造と機能の分析を通して、映像文化によってその表象が形作られている現代の「戦争死者慰霊」の諸相を明らかにすることを目指す表象文化論的研究。『ビルマの竪琴』や『ゴジラ』などを事例として、戦後日本映画がいかに戦争死者を弔ってきたかを考察する。本展では、ポスター展示と研究発表を行う。
1992年沖縄県生まれ 2015年成安造形大学メディアデザイン領域卒業
主な活動歴として、IFF2015ジャパン・トゥモロウ部門ノミネート、学生CGコンテスト2015アート部門ノミネート、neoneo映画評論大賞2016佳作受賞など。
"for the light surface" seriesとは、加工したディスプレイにプロジェクションする手法で新たな質感を模索する試み。本作品では、スマートフォンのディスプレイ面の質感に着目し、個人の生活・振る舞いの差によって異なる様相を、表示画面へのドローイングとアニメーションで表現する。
1992年愛知県生まれ。独自の質感を追求した実験的アニメーションを制作する。普段はかわいそうなケーキやこびない女の子などを好んで描く。
[web]http://niwagif.tumblr.com/
「からだ・じょうほう・どうが」は複数人の生体情報を取得し、複数人の共通の変化を捉え、その場面を抽出するシステムである 。生体情報という視覚的には見えない変化を捉え、映像と共に観察することで視覚的には捉えられなかった発見や気づきを得る可能性を示す 。
1988年生まれ。web developer / UX designer
[web]http://shma.jp
手で持つことで違いや特徴が生まれるシカク。シカクを持ったときの手や耳からの情報と物語とが合わさることで、みる人にいろいろなイメージを浮かべてもらう作品。ふだん主役の視覚ではなく、触覚や聴覚を使ってシカクを楽しんでほしい。
1986年兵庫県生まれ。奈良高専電子制御工学科、九州大学芸術工学部を経て産業用ロボットメーカで営業技術として勤務。愛すべきシカクたちを生み出すためにIAMAS入学。
[web]http://yujimiyano.com/
「ふたりのあいだ」は、母と娘が共に知る”物”にまつわる両者の記憶”を介し、お互いの関係と一人の女性としての立場を浮き上がらせるインスタレーション作品。壁に埋まった引き出しを引くことにより、お互いを遮断する壁はかつて使用していた物の記憶を通じて、母と私の交流を生み出すしきりへと変化していく。
1990年北海道生まれ神奈川育ち。東京造形大学絵画専攻卒業。2016年社会運動に参加。空間と社会と私を軸に作品を制作。
[web]http://misatoyamamotoart.tumblr.com/
「ミキキキキミミ」は、ことばを手がかりに聴き方を見つける作品である。 物理的には同じ音がループされているが、私たちに聞こえる音は切り替わっていく。ループの中から聴き方を探す中で、自分の感覚と向き合い、「音を聴く」という行為を問い直す。
沖縄県生まれ。琉球大学教育学部美術教育専修卒業後、美術教員として勤務。後にIAMAS入学。サウンドアート、トラックメイク、サーキットベンディングなど。94。
[web]http://94-94-94-94.tumblr.com
空間的オーケストレーションとは、音楽における時間軸と、実空間における物理的な距離の相互変換を扱う作曲技法として考案されたものである。この技法で扱われる「空間的」とは、距離によって引き起こされる一連の現象を指す。距離に隔たれた関係性に内在するものを、音楽によって改めて表出させる試み。
1992 年福島県生まれ。作曲を嶋津武仁氏、三輪眞弘氏に師事。長大な距離による音の遅延を、器楽作品に転用した作品を制作している 。
凡人ユニット(内田聖良+清水都花)による「凡人ユニットのぼんおどり~結婚ってなに?~」プロジェクトにて、「結婚」という言葉によって一括りにされている様々な人間の関係性を解きほぐし、人と人との関係を根源的につきつめる活動を試みた。
1989年岐阜県生まれ。同志社女子大学学芸学部情報メディア学科卒業後、IAMAS入学。2年間の休学中にエディトリアルデザイナーとしてはたらく。2012年より凡人ユニットとして活動。制作をとおし、人と人との関係性について考える。
論文発表 / パフォーマンス / 作品上映
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