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展覧
3月18日から30日 但し3月23日(日)は除く 展示時間:10:00 − 18:00 入場料−無料
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佐近田展康
機械打楽器アンサンブルと機械歌唱のための「賛歌の予感 #1」プロローグ(仮題)
展覧という形式を通じて無人の機械アンサンブルによる自動演奏が行われる。そ
こに聴衆が存在しなくても機械達の演奏は物理世界との力学的拮抗の中で続き、
権力と性愛の賛歌が歌われるだろう。人々がエロティックに合一する超越的時間
経験が音楽の始原だとすれば、この展覧で奏でられる音楽は誰に向かって発せら
れ、何に捧げられるのだろうか。
赤松正行 ロボットによる演奏と、生体アクチュエータを用いた来場者の演奏とを同時に対比・融合する体験的サンウド・インスタレーション。生体アクチュエータは、電気的刺激を与えて筋肉を収縮させる装置であり、これを取り付ければ、本人の意思とは無関係に手や足が動くことになる。つまり、体験者は意思を持たぬ逆サイボーグとなり、ロボットの演奏の中に取り込まれていく。体験者および鑑賞者は、ロボットとサイボーグの共演を通じて、身体と意識、そして自動機械と力学的決定論について思いを馳せることになるだろう。
後藤英
5台のロボットが常時展示され、あらかじめパターンや曲が用意されたモード、そして、観客自らの演奏のモードを選択することができる。前者では、作家がMax/MSPにて作品を作曲、アルゴリズにてリアルタイムにロボットが演奏を行う。後者の観客自らの演奏のモードでは、作家がインタラクションのプログラムを作り、会場に訪れた観客がコンピューターのスクリーンをマウスでクリックするなど様々な方法で実際にロボットを演奏する。
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コンサート
3月23日(日) 17:00 - 入場料:2,000 円 (受講者はコンサート参加費は無料です)
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三輪眞弘
せっしや、おんがくにはすずふるまたり・ぜ〜!
佐近田展康 機械打楽器アンサンブルと機械歌唱のための「賛歌の予感 #1」本編(仮題)
展覧で行われるプロローグ演奏を受け、コンサートは作者自らがアンサンブルの
一員として参加し本編の演奏を行う。音楽は2003年3月時点で最も魅力的な権力者
に対して捧げられるだろう。
赤松正行 ロボットと、生体アクチュエータを装着したパフォーマ、そしてそれらをコントロールする演奏者によるロボティック無声オペラ。展覧では隠蔽されていたロボットとサイボーグを操る主体が演奏者として明示され、演奏者は儀式を執り行う司祭のように、あるいは万物を治める全能の神のように振る舞う。しかし、ロボットとサイボーグはコントロールから逃れる機会を見つけ出すかもしれない。その時、三者の立場と関係がいかに変化するのか、それは誰にもわからない(のだろうか?)。
後藤英 ロボットとの共存、関係性、人間の演奏家とロボットの演奏はどのように異なるか、または、どちらが上回り、どのような点で不利な点があるか。人間の身体性とロボットの行為、音楽という高度な知能が必要されるものにおいて、ロボットの現在の技術はどこまで答えるかなど探る。
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