Q. ロボットには以前から興味があるのですが、Max/MSP/Jitterユーザーとして、ロボットとどのように関連して開催されるのか知りたいのですが教えて下さい。
A. Max/MSP/Jitterが、オーディオ、ビデオ、インターネットなど、現在では多くの機能に対応できる環境になっています。また、外部とのイン/アウト、周辺器機との対応に関しても、他のソフトウェアに比べて進んでおり、さらに開発し易い環境にあります。例年のサマースクールを振りかえってもらえれば、アルゴリズム、ビデオとサウンドの関係性など、毎回テーマを持っていました。今年は、外部とのイン/アウトの機能をフルに生かしたハード系の操作が主眼で、Maxによりロボットを制御するのがテーマです。さらに高度なパッチを作ることにより、ロボットの機能も増え、音楽のパッチを作れば、ロボットに演奏させることもできようになります。その点では、Maxがオブジェクト指向のため、いかなるプログラムよりも有利な点が多く、また、おおくのオブジェクトを備えているため、さらに多様に変化できる可能性を持っています。それらの考えを元に、ワークショップにで、ロボットのキットを組み立てながら、Maxのパッチを実際に組みながら作業を行います。 |
Q. ロボットや電気工学などの経験がないのですが、参加できますか?
A. ワークショップでは、ロボットの経験がない参加者にも対応できるように配慮されています。ロボットのキットは、ハンダ付けや電気回路などの面倒な作業を一切することなく、簡単に組み立てることができるものです。経験者はさらに応用されたロボットを組み立てることもできますが、初心者にはマニュアル通りに楽しみにながら簡単に組み立てられるように考えられています。 |
Q. Max/MSP/Jitterを十分に勉強することはできるでしょうか?
A. はい、できます。今回はMaxレクチャー(4コマ)、MSPレクチャー(2コマ)、 Jitterレクチャー(2コマ)があり、それぞれの中で、基礎的な事柄から応用的なテクニックまで段階的に説明します。ここで学んだ事柄は、ロボット・キットを使って行うワークショップで、Max/MSP/Jitterの実践的なプログラミングとして発展させることができます。
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Q. ロボット工学を研究している大学院生なのですが、ロボットに関してどのようなことが勉強できるでしょうか?
A. 参加の目的次第で全く異なってしまうのですが、この企画ではロボットとそのアーティスティックな作品の応用、メディア・アートでの可能性を探っていくつもりです。従って、工学系の高度なテーマは残念ながら期待できません。一方で、技術的な見地では単純でも、実践と応用を重視していきます。また、開催中に外部からのプレゼンターからは、ロボット一般に関しての発表はある予定です。特に、ロボット開発会社、(株)イクシスリサーチの今回のロボット制作の具体的な発表、普段の開発など、有益になる情報となることでしょう。 |
Q. ロボットをすでに制作して、普段から作品を発表しています。このロボットを持ち込んで、ワークショップに参加することなどできるでしょうか?
A. もちろんです。このロボットを用いて、開催中に作品制作、または、他の人とのコラボレーションをして頂く方法でも大歓迎です。最終日には、パフォーマンスでの発表、また、展示では暫くの期間、作品を発表することができます。自ら開発されたロボットはさておき、Max/MSP/Jitterの部分では、スタッフが全面的に協力することもできます。また、プレゼンテーションに応募していただければ、作品の解説などの時間を設けさせて頂きます。 |
Q. ロボットを扱うにあたって、Max/MSP/Jitterは必要なのでしょうか?
A. ロボット自体もプログラミングが重要で、それがなければ、所詮、モーターなどの集まりに過ぎません。特にロボット・キットの段階ではなおさらです。そこで、プログラミングによってはじめて動くようなり、さらに、高度なプログラミングをさせることによって、柔軟な動き、人工知能を持たせることなどできるようになります。Maxを用いる利点は、コンパイルする必要無く、いつもリアルタイムで動かせることです。さらに、人工の知能を持たせる際は、全てゼロからプログラミングするのではなく、ある程度主要な部分が揃っている、オブジェクト指向のプログラミングの発想が必要です。Maxはそれだけでなく、すでに多くのIn/Outが揃っており、別の環境への対応も柔軟です。アーティスティックな作品に応用する際は、音楽、美術に対応できるオブジェクト、ライブラリーも必要となってきます。その意味で、Maxがロボットに、同様に、ロボットがMaxと関連付けられて応用される利点は大いにあることでしょう。 |
Q. 開催中に制作して、展示したロボットを持ち帰ることはできますか?
A. ロボット・キットにかかった材料費(約2万円前後)さえ頂ければ、そのまま持ち帰って頂いて結構です。なお、市販されているロボット・キットの通常価格よりディスカウトしていただくように販売元より交渉中です。 |
Q. ロボット作品のアイデアがすでにあるのですが、グループ単位ではなく、個人の作品として制作、発表はできますか?
A. 我々が用意できるロボット・キットの個数は限られているのですが、個人でそのキットを用意して頂ける場合は、その方法も可能です。前もって準備して頂くこともできますが、開催中に企業から直接会場で、特別価格で購入していただくシステムも予定しております。 |
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